Tuesday, March 1, 2011

実録 被害者の怨念2 殺しを隠し通しても亡霊に悩まされ

  ある日、俺の部屋に新入りが来た
・・・「女子大生殺し」だった。
 国電巣鴨駅の女子便所内で、東洋大学の女子学生を暴行。
悲鳴をあげられたので刃物でメッタ刺しにして殺害。
この中山青年・・(課業を終え)還房してくると
就寝・滅灯になっても寝ないのだ。
「お前寝ないのか?」
「寝るのが恐いのです」
・・俺はとっさに(自分が昔いた)東拘四舎二階を
思い出した。殺人、死刑求刑、良心の呵責と死の恐怖で
毎日毎晩眠れなかった。頭を掻きむしり、胸を押さえられ、
幻を見たり幽霊を見たりで夜が恐くて(自分も)眠れなかった。
  毎晩のように奴さん(も)、「ううーっ」と
胸掻きむしり、歯を食いしばり、目を剥き油汗流して
うなされとる。
 「おい、おい」と揺り起こすと、「はっ」と
我に返りタオルで汗を拭いている。「大丈夫か?」
「ええ」、眠ると必ず誰かが胸に乗り、髪振り乱して
首を絞めるのだと言う。
「供養したりや。お前が殺した女子大生の亡霊が出るんやろう」
 俺は教誨師に頼み供養してもらった。ところが
それでも治まらない。毎日毎晩、「ううー、うーうー」と
うなされ、寒気がするのか体を震わせ胸を掻きむしっとる。
「お前、まだ何かあるんやろ」
俺は言ったが、中山は黙っていた。
「いくら殺ったのを隠しても良心までは隠し通せんぞ。
きれいな体になったほうがいいんじゃないか・・・」
 中山はまもなく独房に行き、放心したように虚脱状態となり、
やせ衰えて見る影もなくなっていたが、やがて迷宮入りの
戦争未亡人殺し事件を自供したとのこと。
『亡霊におびえ自供・・・時効寸前の葛飾区
  戦争未亡人殺しを自供』
新聞や雑誌は多分に嘲りをもって発表した。
・・・「いいさ、いいさ、あれでいいんだよ」と
俺はむしろ喜んでいた。
  殺しを隠し通しても、時効で逃れても、
良心の呵責がある。良心におびえ亡霊に悩まされ、
夜な夜なうなされて・・・。殺しの監獄東拘四舎二階の夜を
見てよく分かっていた。
(夜中になるとあちこちの房から呻き声が聞こえてくるのは、

 のちに移った宮城刑務所でも同じで、

冤罪かどうかもこれで、はっきりわかった)
(p.129-132)

『続・そして死刑は執行された』合田士郎

想像を絶する本物の地獄

「極端に不幸な、極端に不快な、極端に不可意なところ
だと、まさしく言えるのは地獄なのです・・・
(仮に槍で)犯罪者を朝、昼、また午後も百回ずつ
刺すようにと命令する・・・

(その犯罪者の苦しみも大変だが、手に取れるこの石と
ヒマラヤ山脈とどちらが大きいか比較にならないのと同様に

本物の)地獄で受ける苦しみの量と、あの人が三百回槍で刺されて
得た苦しみの量は比較にならない

(つまり、それくらい地獄は想像を絶する苦しみである)」

とお釈迦様は説かれるのです。
(中部一二九賢愚経)

『死後はどうなるの?』 A.スマナサーラ



嘘は決して仰られなかったお釈迦様の言葉を

集団ストーカー犯罪者は「そんなの嘘だろ」と

自分に都合のよい嘘で否定することだろう。

賢者は失敗者の失敗からさえ学ぶが

愚者は真理を何も学ばず死んでいくものだ。

他人の貴重な時間やプライバシーを「窃盗し」、

自殺させるなどして「生命を害し」、

すべては偶然だ、と「嘘を吐き」、

罪を認め償うことなく死んでいく。

世界三大宗教はもちろんのこと

人類の多数が信ずるどの真っ当な教えにも

このような生き方をすれば地獄へ堕ちると

書かれているにもかかわらずだ。

他者を苦しめ、その報いで己が更に激しく苦しむ。

長い目で見れば「国民総不幸量」を増やすだけの

有害でバカな努力を死ぬまで延々と続けるとは、

せっかく人間に生まれたのに、もったいない話である